こんにちは、しろもふママです!
わたしは3歳・0歳(授乳中)のママで、現在30代なのですが…
実は、先日『帯状疱疹』になりました。
青天の霹靂とはこのことかと思いましたよ…。
帯状疱疹って中高年のなる病気じゃないの…?
発症〜治るまでの経過や、「赤ちゃんへの感染は?」「授乳中どう乗り越えたのか?」といった情報などをご紹介したいと思います。
そもそも、帯状疱疹って?
帯状疱疹って、あまり馴染みのない病名ではないかと思います。
「帯状疱疹.jp」さんのサイトでは、こちらのように説明されていました。
【症状】
帯状疱疹の症状には個人差がありますが、多くは、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。痛みは、皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、ピリピリ、ズキズキ、チクチク、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかにみられ、3~4週間ほど続きます。
【原因】
帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。【Q&A 帯状疱疹は他の人にうつりますか?】
周囲の人に帯状疱疹としてうつることはありません。
しかし、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を保有していない人には感染する可能性があり、その場合は水ぼうそうを発症します。
わたしは幸い”眠れないほどの痛み”は経験しませんでしたが、結構痛かったです!
これまで、帯状疱疹は中高年が多く罹る病気だったようなのですが、最近は子育て世代が罹ることも多いようです。
コロナ禍でストレスが溜まって発症…というケースも増えているみたいだよー!罹る可能性が結構あるんだね。
経過
それでは、わたしが経験した帯状疱疹の経過をご紹介したいと思います。
病院受診で右往左往した部分もあるので、余計なところは読み飛ばしていただければ幸いです。
ちょっと愚痴っぽくなってるところがあるので、その辺は聞き流してあげて!
1日目
朝起きたら、背中に筋肉痛のような痛みがありました。
起き上がってしばらくすると、なんだかみぞおち辺りも痛い…。
んん?なんだこの痛みは…。
夜は子供と添い寝(添い乳)しており、いつも変な姿勢では寝ているため、日常的に”背中の痛み”を感じることはよくありました。
更に、わたしは元々胃が弱いため、”胃痛”が起きることもしばしば。
みぞおちの痛みは胃痛かな?と思い、とりあえず胃薬を飲んで様子をみることにしました。
「ちょっといつもの胃痛とは違うかもなぁー?」と思いつつ、とりあえず飲みました。いつもは大抵よく効く胃薬が、そういえばこの時は全然効かなかったですね…。
この時点では、背中もみぞおちも”激痛”というほどのレベルではなかったため、日常の活動(家事や保育園のお迎えなど)は行うことができました。
ただ、そこそこは痛かったので、休める時間は横になって過ごしていました。
なんだか体の左側だけ痛い!という感じでしたね。
この”片側だけ痛い”というのは帯状疱疹の特徴の1つでもあるようです。
2日目
前日に引き続き、痛みがありました。(痛みのレベルは同じくらい)
「胃が弱ってるから、それをかばって背中側も痛くなってるのかなぁ?」
「背中は筋肉痛?ぽいし、マッサージにいったら治るかなぁ?」
などと考えつつ、症状についてネットで検索してみることに…。
どうやって検索したのか忘れてしまったのですが、たまたま見たサイトには『肋間神経痛』という文字がありました。
「肋骨あたりが痛む」「片側が痛むことが多い」など、症状はなんとなく合致…。
実際に見たページではないけれど、肋間神経痛について説明してるサイトを貼っておくね!
そして、この時に読んだページの中に「帯状疱疹」という文字がありました。
そういえば、会社の後輩が帯状疱疹で昔入院してたなぁ…。
帯状疱疹って、名前から考えるとなんかブツブツが体にできるのかな?
そのぐらいの認識で、この時は帯状疱疹について深く知ろうとすることはしませんでした。
とりあえず、検索結果で整骨院のヒットが多かったから、時間とって整骨院いこうかなーぐらいしか考えていませんでした…。
その数時間後…
あれ?なんか脇腹の上あたりがかゆいぞ?
鏡で見てみたら、虫刺されのような赤い盛り上がりが出来ていました。
「げ、これってもしかしたら帯状疱疹なんじゃない?!」という嫌な思いがよぎりつつ…
もう夜だったのでしばらく様子見し、朝に症状が治っていないようであれば病院に行くことにしました。
ちなみに…肋間神経痛や帯状疱疹の”痛みの表現”は『ピリピリ』や『チクチク』とされていることが多いですが、わたしは『筋肉痛』『強く打った時の痛み』『ギュウっと押されるような痛み』という感じでした。
3日目
昨日までの症状に加えて、元々痛みがあった背中にも、脇腹あたりと同じような赤い盛り上がりがでてきました。
帯状疱疹の疑いも強まってきたので、病院へいくことを決意しました!子供への感染が心配だったので病名を明確にしたかったし、帯状疱疹であれば早めに薬を飲んだ方が良いみたいだったので急ぐことにしました。
あいにく、近くの皮膚科がお休みの日だったため、内科にいくことに…。
いつもお世話になっている内科の病院でしたが、この日に診てくださったのはたまたま初めてお会いする非常勤のお医者さん…。
経過を詳細に話しましたがあまりピンと来なかったようで、
「うーん、部位は確かにあってるけど…本当に帯状疱疹かなぁ?」
と診断が確定できない様子でした。
念のため、水疱瘡の検査(水疱の中身を拭って陽性・陰性を調べる検査)もやることになりましたが、結果は陰性。
素人考えかもしれないけど…
そりゃあ、まだ水疱が出来てないんだから拭っても何も出ないよね。(小声)
「とりあえず、診断は出来ないけど、念のため薬は出しときます」と言われ…
「できれば、授乳中でも飲める薬にしていただきたいのですが…」と懇願するも、「薬を飲んでる間は授乳やめてくださいね」の一点張り。
結局、内科では授乳NGのお薬を出されることになりました。
(ネットで調べた情報ですが、授乳中でも飲める薬があることは事前に知っていました。)
しっかり薬を飲んで、まずはお母さんが元気になることが大事ですからね!
…あ”ぁ?!良いこと言った風になって満足しやがって!いきなり授乳やめたら、今まで以上に安静に過ごせなくなるわ!
…と、(あくまで脳内で)ブチ切れつつ、仕方なく処方を受けることにしました。
貰えた薬はアメナリーフという薬。(まだ新しい薬なので、授乳中も安全に使えるというデータが十分に取れていないようです。)
5日分の処方で5000円ほど…。
病院での診察・検査代と合わせると、9000円ぐらいしました。
たかい…。
しかも、ネットでは「帯状疱疹は空気感染することはあまりない」という情報を目にしていたのですが、内科の先生には
帯状疱疹は水疱瘡と同じウイルスなので空気感染しますよ!
と言い切られてしまい…。
子供(特に、水疱瘡の予防接種未済の0歳児)が水疱瘡になってしまったらどうしよう…と、かなり不安を煽られた受診となりました。
(帯状疱疹の周りへの感染については後述します。)
4日目
これまでの症状に加えて、脇の下と足の付け根のあたりがチクチク痛み出しました。(発疹はありませんでした。)
そして、前日、内科でもらった授乳NGの薬を寝かしつけ後に飲んだため、授乳なしで夜を過ごしてみましたが…
とても大変で、一晩だけでこれは体力がもたない…という感想でした。
日頃、授乳に頼りすぎている弊害ですね…。
寝かしつけでラクしてしまっているわたしが悪いのですが。。
授乳中でも飲める薬を処方してもらいたいという気持ちに加え、
内科で「空気感染するよー」と言われて家庭内感染の不安でいっぱいいっぱいになっていたため、
改めて診断・相談をきちんとしたいと思い、皮膚科に行くことにしました。
皮膚科で経過を話し、発疹についても診てもらったところ…
うん、これは確実に帯状疱疹だね!
とのこと。
お薬については、こちらでも始めは授乳ストップを言い渡されましたが、「乳腺炎になりやすいので、出来れば授乳中も飲める薬をお願いします!」と食い下がったところ、お医者さんが薬を調べてくださり、バルトレックス(バラシクロビル)という薬を処方してくださりました。
「乳腺炎になりやすいので」という言葉は、もしかしたらキラーワードかもしれません…!
「バルトレックス」は子供の水疱瘡の治療にも使われており、授乳中も比較的安全に使えるとのこと。
ですが、腎臓に影響する作用があるため、3日後に念のため血液検査しましょうということになりました。
痛み止めとして、カロナールもいただきました。(カロナールは授乳中の熱さまし・痛み止めでおなじみのお薬です。)
※水疱はできていなかったため、ガーゼなどは処方されませんでした。
5日目
症状は継続。ちょっと発疹が増えてきました。
痛みが増してきた感じがしたので、この日に初めて痛み止めを飲みました。
痛み止めは1日あたり2錠、8時間おきに飲めるのですが、この日はMAXの2錠を飲んで日中を過ごしました。
6日目
薬が効いてきたのか、脇の下と足の付け根のチクチクする痛みは無くなりました。
他の症状は継続です。
痛み止めはこの日も2錠飲みました。
7日目
薬の腎臓への影響を確認すべく、血液検査のため病院へ!
結果は問題なしでした。
発疹を診てもらったところ、前回よりも帯状に発疹が出始めていたようで「お、帯状疱疹らしくなってきたね!」というお言葉をいただくことに(笑)
痒みも出てきたので、痒み止めももらいました。
お医者さん曰く、「痛みはお薬を飲み終えた後も続くと思う。若いから10日ぐらいで治ると思うけど!」とのことでした。ご高齢の方だと半年から1年ぐらい痛みが続くこともあるそうです…こわい…。
ちなみに、バルトレックス(8日処分)と2回の病院受診で、6500円ほど。(お薬代は2500円ぐらいでした。)
皮膚科の前に行った内科の受診料は、高いお守りになってしまいました…。
9日目
5日目~8日目は、朝起きた段階で結構な痛みがあったのですが、9日目は多少ましになっていました。
ここ数日間、「いたい」「いたーい」と言いながら朝ごはんの準備をしていたのですが、それはやめることができました(笑)
なので、朝に痛み止めを飲むのはやめて、上の子が帰ってきて忙しくなる夕方頃に、1錠だけ痛み止めを飲むことにしました。
痛み止めを1日1錠に減らすことができたんだね!少し治ってきてるかな??
11日目
バルトレックスを飲み終えることができました!
鈍痛は続いていましたが、「結構痛い…」というレベルは脱していたため、夕方も痛み止めを飲むのはやめてみました。(結果、なんとか過ごすことができました。)
発疹部分は結局水疱にはならず、かさぶたのようなカサカサした状態になりました。
17日目
2回目の皮膚科受診から10日。
皮膚科の先生には痛みが消える頃と言われていましたが、たしかに普通に過ごしている分にはそれほど痛みは気にならなくなりました。
でも、「ちょっといつもより多めに活動したなぁ」という時には、疲れが溜まっているせいか、少し痛みを感じることがありました。
その後も、疲れた時に痛みを感じるような?感じないような?といった感覚を繰り返し、いま(発症から1カ月半後ぐらい)に至ります。
発疹部分の赤みは色素沈着したような形でうっすら残っていますが、痛みはなくなりました。
帯状疱疹の周囲への感染について
帯状疱疹は、水疱瘡の免疫を持っていない人には”水疱瘡”としてうつることがあります。
これが「患部への接触感染」なのか「空気感染」なのかで、周囲への感染の度合いや対策が異なってくるよなぁ…とわたしは不安に思っていました。
空気感染だと、乳幼児のいる家庭だとほぼ感染不可避だよね…。
この点について皮膚科の先生に尋ねたところ、「基本は接触感染だけど、空気感染もありうる」とのこと。
でも、水疱瘡と帯状疱疹では、空気感染のレベルが違うとのことでした。
水疱瘡の人はウイルスを沢山放出している状態になるんだけど、帯状疱疹は少しだけ出してる状態になるのよ。
わたしが抱いた勝手なイメージとしては、水疱瘡の人は有名人みたいなスターオーラのごとくウイルスを放出していて、帯状疱疹は一般人(しかも、わたしのようにだいぶ陰が薄いタイプの人)のオーラぐらいなんかな…と。
え?大丈夫?ほんとにそれであってる?(笑)
また、感染対策としては、「発疹している患部に触れさせない」「湯舟に一緒に入らない」は有効とのこと。
「マスク着用」は有効か聞いてみましたが、
授乳を続けるってことは必ず抱っこすることになるよね。
それなら、マスクはあんまり意味ないと思うよ
とのことでした。
抱っこする時点で、赤ちゃんがウイルスに触れる可能性が高いからですかね…?(あまり突っ込んで聞けなかった…。)
そして、これは余談ですが…
できれば赤ちゃんを水疱瘡に罹らせたくないとは思っていましたが、お医者さんに次のように言われて少しだけわたしは気持ちが楽になりました。
そもそも、水疱瘡ってちょっと前まで罹ってなんぼの病気だったわけだし、治療薬もあるんだからそんなに過剰に恐れなくて大丈夫よ!
感染を過剰に恐れて心穏やかに過ごせなければ、帯状疱疹の痛みも長引いてしまうかもしれません。
子供のことになるとあれこれ考えてしまいがちなママも多いかもしれませんが(わたしがそうなのですが)、すこし大らかに考えるぐらいでちょうど良いのかもしれませんね。
子供にはうつった?
発症から1カ月半経ちましたが、幸いなことに、子供(3歳・0歳(発症当時7カ月))のどちらも、水疱瘡になることはありませんでした。
感染対策としては「患部に触れさせない」「湯舟に一緒に入らない」は守りました。
(マスクは、はじめの数日はしていましたが、先生の助言もあってしなくなりました。)
赤ちゃんの手が患部に近づいたときは、念のためアルコール除菌。
あとは、うちは幸いパパが早めに帰宅できたため、赤ちゃんはパパにお風呂に入れてもらうことで難を逃れました。
3歳の上の子は一緒にお風呂には入っていましたが、洗い場に一緒にいるだけで湯舟には一緒に入りませんでした。(わたしはシャワーだけにして、子供だけ湯舟にいれて脱衣所で様子を見ていました。)
赤ちゃんとお風呂に入らなければいけない場合は、しばらくは親子ともにシャワー浴で我慢するのが良さそうですね。(寒い時期は辛いですが…。)
ベビーバスで対応できそうであれば、その方法は使えると思います!
わたしは早めに症状に気づいたので、症状が軽いうちに薬を飲み始めることができました。
もしかしたら、それが功を奏して家庭内感染を防げたのかもしれません。
いや、もしかしたら、ただただ運が良かっただけなのかもしれません…。
水疱瘡の潜伏期間は2週間と言われているため、しばらくはずっとヒヤヒヤしていましたが…
ひとまず、ありがたいことに家庭内感染の危機は避けることができました。
授乳中の薬について
前述の『経過』でも書きましたが、バルトレックス(バラシクロビル)というお薬であれば、授乳中でも比較的安全に飲むことができるようです。
バルトレックスは1日3回(朝・昼・晩)で、8日間飲み続ける必要があります。(アメナリーフは1日1回・5日間です。)
また、お医者さん・薬剤師さんから助言をいただきましたが、
母乳への薬成分の移行を極力減らせるよう、授乳中にお薬を飲む場合は、「意識して水を多めに取ること」「授乳をする直前か直後に薬を飲むこと」は守った方がいいそうです。
まとめ
帯状疱疹は『免疫低下』が原因なので、産後のママにとっては要注意な病気ではないかと思います。
ずーっと寝不足でしょうし、授乳しているとエネルギーも持っていかれますからね…。
わたしは幸い、授乳を止めることなく、家庭内感染も運良く発生させることなく、帯状疱疹を乗り越えることができました。
いま「帯状疱疹かも…どうしよ…」と絶望の淵に立たされているママさんがいらっしゃいましたら、こちらのブログを読んで前向きに頑張っていただけると嬉しいです。
授乳中でも飲める薬はあるし!
必ずしも赤ちゃんにうつるとは限らないよ!
元気になって、また子育てがんばりましょうね!
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